企業IPを権限付きでAI検索へ、KORE。が再利用できる保管基盤

写真、図面、3D、文化資料を構造化し、公開情報と社外秘を分けてAIへ渡す。パッケージと個別開発の間をセミオーダーで埋める。

発表企業:株式会社ビアンカエンジニアリング

対象

設計・製品データを持つメーカー、地域文化を保存・公開する自治体、収蔵品や研究資料を管理する文化・教育機関

種別

新サービス

注目する理由

多形式の知的資産を保存するだけでなく、API・MCP・認証を通じてAIへ渡す範囲を制御し、用途別の外観を組み合わせる設計を評価した。

保存からAIへ渡せる状態まで整える

ビアンカエンジニアリングとクレアチャントは、企業や地域の情報資産を整理する「KORE。」を開始した。写真、映像、テキスト、図面、3D、活動記録をツリー構造で管理し、閲覧・操作権限と公開・非公開を設定する。自治体の文化・景観アーカイブ、製造業の設計・技術資料、文化施設の収蔵・展示記録などを想定する。

既存のファイル保管との違いは、人が閲覧する画面だけでなく、AIが検索・処理する入口をあらかじめ持たせた点にある。外部システム向けAPIとAIエージェント向けMCPを提供し、構造化したデータをRAGなどへ使いやすくする。AIへ処理させる資料と社外秘を権限で分け、情報を集めてからAI導入時に再整理する手間を減らす狙いだ。

共通基盤に用途別の外観を着せる

KORE。は完成済みパッケージでもフルスクラッチでもなく、基幹機能に顧客別の機能と見せ方を組み合わせるセミオーダー型を取る。設計データを扱うDATA/DESIGN BANK、3Dを見せるIPアーカイブ、地域文化を公開するVRツアーなど、用途ごとの『SKIN』を載せる。外部サイトへビューアーを埋め込み、運用しながら範囲を広げられる。

共通化は初期費用を抑えられる一方、顧客ごとの改修が増えると実質的な受託開発へ戻る。標準機能と個別開発の境界、アップデート時の互換性、データ移行費、解約時の書き出し形式を明示する必要がある。料金は公開・非公開設定や管理者数などに応じた個別提案で、標準価格や保存容量、AI利用量の上限は発表されていない。

権限設定の正しさがAI回答を左右する

認証にはOpenID ConnectとSAMLを採用するが、認証方式が安全でも、元データの分類や権限が誤っていれば機密情報はAI回答へ混ざる。設計図、契約上利用制限のある写真、人物の個人情報、文化資料の権利者をデータごとに記録し、AIが参照できる条件を機械的に判定する必要がある。検索結果の出典、アクセス履歴、削除後のインデックス更新も欠かせない。

追うべき指標は登録ファイル数ではなく、検索に要する時間、再利用された資料、権限違反、AI回答の出典一致率、顧客別改修工数、導入後の運用費、API・MCP経由の利用割合である。古い資料を大量に入れるだけでは誤情報を速く探す基盤になる。整理・権利確認・更新責任を含む運用まで標準化できれば、アーカイブ構築を単発受託から継続ライセンスへ変えられる。

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企業IPを権限付きでAI検索へ、KORE。が再利用できる保管基盤 — LAUNCH TRACE