眠る羽毛布団を防災寝袋へ、ふとんのたなかが2WAY再仕立て
有限会社田中ふとん店
競馬、ボートレース、競輪、オートレースの開催から結果までを横断表示。スポーツ紙の取材力を、競技横断のデジタル接点へ移す。
発表企業:産経新聞社
中央競馬、地方競馬、ボートレース、競輪、オートレースを複数楽しむ利用者
新サービス
分散した公営競技情報を横断UIで束ね、新聞社の取材コンテンツと開発会社のデータ運用を組み合わせた新規事業として評価した。
産経新聞社のサンケイスポーツとグラッドキューブは2026年9月1日、「サンスポレースNAVI」を開始した。中央競馬、地方競馬、ボートレース、競輪、オートレースの開催情報を一画面に並べ、出走情報、結果、払戻情報までたどれる。複数競技を追う利用者が公式サイトを何度も切り替える手間を減らす。
中心となるのは、テレビ番組表のように時間と開催を俯瞰する横断UIだ。各競技には固有の用語や開催単位があるため、単にリンクを並べるだけでは比較しにくい。開始時刻、進行中か終了済みか、結果が出たかを共通の見方へそろえ、次に確認したいレースへ短く移動できることが利用価値になる。
データの集約だけなら、利用者は既存の公式情報や別の競技情報サービスも選べる。サンスポレースNAVIは、記者が当日の注目点を伝える「レースのツボ」を組み合わせる。産経新聞社が持つ現場取材と読者接点を、紙面や競技別記事から日々開く横断サービスへ移せるかが差別化の焦点になる。
共同運営では、サンスポが編集・ブランド・集客を担い、スポーツデータ解析メディア「SPAIA」を運営するグラッドキューブが開発を支える。公営競技は開催数が多く、データの遅延や誤表示は信頼を直接損なう。五つの競技でデータ形式や更新タイミングを吸収し、スマートフォンでも迷わず使える運用品質が欠かせない。
発表では利用料金、広告、外部送客などの収益モデルは示されていない。無料の情報入口として利用者を集めるなら、広告表示だけでなく、サンスポの有料コンテンツや既存媒体への送客、会員データを使った継続利用の設計が考えられる。ただし、投票行動を強く促す設計では、依存対策や年齢確認を含む責任も重くなる。
今後は月間利用者数だけでなく、複数競技を閲覧する利用者の割合、開催一覧から詳細へ進む率、結果反映までの時間、記者コンテンツの閲覧率、翌週の再訪率を追いたい。同じ案件についてグラッドキューブも発表しており、両社発表を重ねて数えるべきではない。競技横断という入口が新しいファンを増やすのか、既存利用者の確認時間を置き換えるだけなのかが事業の広がりを決める。競技ごとの閲覧者が別の競技も見るようになるかは、横断化ならではの効果を測る手掛かりになる。