森の音をAIで連続観測、奥村組と相模原市が生物多様性を検証

太陽光で動く装置から鳥類や昆虫などの音声を収集する。人手調査や環境DNAと比較し、継続可能なモニタリング手法と可視化方法を探る。

発表企業:株式会社 奥村組

対象

自治体、建設事業者、自然資本の評価が必要な企業

種別

実証実験

注目する理由

音声AI単独の精度だけでなく、既存調査と比較し、自治体の継続的な自然資本管理へ接続しようとしている点を評価した。

森の音を連続収集

奥村組と相模原市は、音声AIを使った生物多様性モニタリングの実証を始めた。木もれびの森の複数地点へマイクと太陽光発電を備えた装置を置き、鳥類を中心に哺乳類、両生類、昆虫などの音を24時間365日集める。

人が現地へ出向く調査は専門人材、時間、費用が必要で、頻度を上げにくい。連続収集によって季節や時間帯による変化を捉え、地域の生息状況を定量的に把握する。

既存調査と精度を比較

実証では人手による調査や環境DNA分析と結果を比較し、音声から識別できる種と精度を検証する。得られた情報をグラフ、図、映像で可視化し、市民へ生物多様性の価値を伝える方法も検討する。

対象期間、装置数、識別モデル、誤判定率は公表されていない。鳴かない生物や複数音が重なる環境では音声だけで把握できないため、他の調査との組み合わせが前提になる。

LAUNCH TRACEの視点

自然資本の開示や保全計画には、単発調査ではなく比較可能な時系列データが必要だ。低電力の自動観測を自治体の現場で検証することは、環境調査を継続運用へ変える一歩になる。

識別精度、調査費の削減率、検出できた種数、保全施策への反映件数を追いたい。建設現場や企業保有林へ横展開できれば、調査サービスとしての市場が見えてくる。

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