雪道実証の先へ、ムービーズが上士幌町でレベル4ロボタクの運行基盤をつくる

コミュニティバスの代替を見据え、町内で40日間の一般運行を計画する。2027年度までの社会実装に向け、走行区域と遠隔監視を検証する。

発表企業:株式会社ムービーズ

対象

運転手不足と高齢化に直面する自治体、地域交通事業者、移動手段を必要とする住民

種別

実証実験

注目する理由

車両性能の実験ではなく、既存の地域交通を置き換える運行サービスとして検証する点に注目した。住民の利用率、無介入走行、安全員を含む運行費用が実装可能性を左右する。

地域のバス代替を検証

ムービーズは、北海道上士幌町で国土交通省の自動運転社会実装推進事業に参画する。市街地のコミュニティバス代替を見据え、買い物、通院、通学、公共施設への移動を支えるオンデマンド型サービスを検証する。

準備運行を2026年7月から9月までの20日間、一般運行と関係者試乗を10月から2027年1月までの40日間実施する計画だ。

雪道650キロの経験を次へ

同社は2025年10月、上士幌町の一般道100キロ規模の区域で住民を乗せた実証を行った。2026年1月には積雪・凍結路を含む環境で、最高時速60キロ、総走行距離650キロ超の試験を実施したとしている。

今回の事業では、地図生成、自動運転システムと車両の提供、レベル4申請区間の技術検証、許認可申請、セーフティードライバー派遣を担う。

2027年度のレベル4を目指す

実証を通じ、上士幌市街地で自動運転レベル4を適用する区域を確定し、2027年度までの社会実装を目指す。安全性だけでなく、利便性、遠隔監視、住民の受容性も検証対象にする。

運賃、車両台数、予約方式、1日あたりの運行回数は未公表だ。公的支援終了後も継続できる運行費と、冬季を含む稼働率が事業化の焦点になる。

LAUNCH TRACEの視点

地域交通の自動運転は、走れることと、日常の交通として続けられることの間に大きな差がある。今回の実証は既存バスの代替と許認可まで対象に含め、その差を埋めようとしている。

追うべき数字は、無介入走行率、欠便率、遠隔監視者一人あたりの車両数、乗車人数、1運行あたりの費用だ。住民が必要な時間と場所で使えるかが、技術評価以上に重要になる。

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