研究機器と「扱える人」を一緒に探す、おとなりGOが大学の共用基盤へ

研究室ごとに埋もれる設備と技術職員のスキルを一つの台帳にする。東海国立大学機構などの10年間の基盤刷新事業で構築を進める。

発表企業:おとなりカンパニー株式会社

対象

研究設備と技術人材を組織横断で共用したい大学、研究機関、企業の研究開発部門

種別

実証実験

注目する理由

設備情報だけでなく、操作できる人の技能まで資産として結びつける点に注目した。製品は先行提供前であり、実際の検索、権限管理、スキル更新の運用は今後確認する必要がある。

設備と人を一つの台帳へ

おとなりカンパニーは、東海国立大学機構と名古屋工業大学が進める研究基盤刷新事業に参画する。研究設備・機器と、それを扱える技術職員や研究者のスキルを一体で管理する情報基盤を構築する。

装置から操作できる人を探し、必要な技術から利用可能な設備へたどれるようにする。設備の空き状況だけでは成立しない研究資源の共用を支える。

技能の属人化を防ぐ

大学では設備が研究室ごとに管理され、操作方法や経験も個人に蓄積されやすい。担当者の異動や退職によって、装置はあっても使えない状態が生まれる。

スキルを人の属性ではなく、設備や研究手法との関係として記録することで、若手研究者が相談先へ到達しやすくし、技能継承にも使う。

10年間の研究基盤刷新に参画

対象となるEPOCHプロジェクトは2026年度から10年間を予定する。おとなりカンパニーは、開発中のアセット・スキル管理基盤「おとなりGO」を生かしてシステム面を担当する。

おとなりGOは2026年9月に先行提供版を公開予定だ。登録設備数、利用大学、予約・課金機能、アクセス権限の設計はまだ公表されていない。

LAUNCH TRACEの視点

高価な研究機器の共用では、設備データだけでなく、利用を支える技能を流通させる必要がある。人と装置を同じ検索構造に置くことが、このサービスの特徴だ。

今後は設備稼働率、組織を越えた利用件数、相談先の発見時間、技能登録の更新率を見たい。大学で作った仕組みを企業の研究開発部門へ展開できるかも事業成長の鍵になる。

一次情報を確認する ↗