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サンドラッグ公式アプリを広告媒体へ、DearOneが小売アプリ横断配信を拡大

メーカーは複数の小売アプリへ一括出稿し、店舗内でアプリを開く消費者に訴求する。小売側は新規開発を抑えながら、公式アプリに広告収益を加える。

BY DearOne

FOR

購買直前の消費者へ広告を届けたいメーカーと、公式アプリを収益化したい小売事業者

TYPE

new business

WHY IT MATTERS

クーポンや会員証のための自社アプリを、複数小売を束ねる広告ネットワークの在庫に変える点に注目した。顧客体験を損なわず、購買データに近い接点の価値を測れるかが焦点になる。

サンドラッグアプリが広告配信先に

NTTドコモ傘下の株式会社DearOneは、リテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」に、サンドラッググループ公式アプリを新たな広告配信先として加える。

サンドラッググループは全国に1155店舗を展開する。公式アプリはクーポン、チラシ、購入履歴、ポイント連携に加え、処方せん送信やオンライン服薬指導にも対応しており、買い物や薬局利用に近い接点を持つ。

小売アプリを横断する広告網

ARUTANAは、複数の小売企業が持つ公式アプリをネットワーク化する。メーカーなどの広告主は、ARUTANAへ出稿することで、小売ごとに個別手配せず複数のアプリへ広告を配信できる。

DearOneは、小売公式アプリの75%が店舗内で起動されるとしている。クーポンや会員証を提示する買い物直前の利用者へ広告を見せられる点を、一般的なウェブ広告との違いにする。

アプリをコストから広告資産へ

小売側は既存アプリにARUTANAの仕組みを導入し、管理画面で掲載を制御する。サンドラッグは大規模な追加開発をせず、新たな広告収益を確保することを参画目的に挙げる。

アプリは従来、クーポン配信や会員維持のためのコストとして運営されてきた。広告面として外部メーカーへ開放すれば、自社商品の販売促進に加え、媒体収入を持つ事業へ変えられる。

広告と顧客体験の両立

店舗内でアプリを開く利用者は購買に近い一方、会員証や処方せんなど明確な目的を持っている。広告が操作を妨げたり、関係の薄い情報が増えたりすれば、アプリの利用頻度を下げる可能性がある。

発表では、配信開始日、広告枠、利用者の同意方法、料金、サンドラッグとの収益分配、購買効果の測定方法は示されていない。医薬品や健康情報を扱うアプリとして、配信カテゴリーとデータ利用の透明性も重要になる。

LAUNCH TRACEの視点

リテールメディアは、店舗と購買データを持つ小売が広告事業者になる動きだ。ARUTANAは個社ごとの広告基盤ではなく、複数の公式アプリを束ねることで広告主に到達規模を、小売に導入の容易さを提供する。

ネットワークが大きくなるほど媒体価値は高まり得るが、広告在庫の量だけでは定着しない。広告接触後の購買増分、アプリ継続率、小売側の収益、利用者の拒否率を示せるかが、公式アプリ横断型モデルの成否を分ける。

READ PRIMARY SOURCE ↗
サンドラッグ公式アプリを広告媒体へ、DearOneが小売アプリ横断配信を拡大 — LAUNCH TRACE