災害本部の判断を生成AIで補完、横須賀市とNTT東日本が同一シナリオで比較
NTT東日本株式会社
学校を越えて活動を選べても移動できない問題に、既存タクシー、LINE予約、公費負担を組み合わせる。
発表企業:株式会社NearMe
実証実験
教育制度変更が生む新しい移動需要を、相乗り運行と自治体負担で支えるモデルを評価した。
神戸市とNearMeは、地域クラブ活動「コベカツ」に参加する中学生向けの相乗りタクシーを2026年9月1日から2027年3月31日まで実証する。学校単位の部活動を地域へ移すと、生徒は校区を越えて活動を選べる半面、公共交通が乏しい地域では他校へ行く手段がなくなる。制度改革だけでは埋まらない移動をサービスとして設計する。
対象は大沢中、淡河中、八多学園後期課程、神出中の生徒で、3路線を運行する。保護者が前日13時までにLINEで予約し、その後に配車を確定する。神戸市教育委員会が対象者を確認し、料金は公費で負担する。子どもの本人確認と保護者の予約を運行フローに組み込んだ。
NearMeのAIルーティングで複数の予約をまとめ、地域のタクシーを相乗り運行する。新しいバス路線を固定ダイヤで設けるのではなく、活動予定に応じて既存車両を使うため、利用者が少ない地域でも供給を調整しやすい。会社は予約システムだけでなく、利用者と運行事業者を支えるオペレーションも担う。
無料化は家庭の負担を下げるが、実証後も公費を投じる根拠が必要になる。1便当たりの乗車人数、予約不成立率、車両の迂回距離、保護者の送迎時間削減を測り、個別タクシーやスクールバスより費用効率が高いかを比べたい。欠席や急な予定変更への対応も運用品質を左右する。
コベカツは平日を含む部活動の地域展開で、神戸市は政令市初としている。活動場所が分散すれば、交通は単なる付帯業務ではなく、参加機会を決める基盤になる。相乗りモデルが機能すれば、塾、福祉、通院など時間と目的が限定された地域移動へ応用できる可能性がある。
検証では利用回数だけでなく、参加できるクラブ数の増加、送迎を理由にした不参加の減少、運行の安全性を追う必要がある。子どもの移動履歴を扱うため、予約情報の閲覧権限と保存期間も重要だ。教育政策と交通サービスを一体で評価できるかが、他地域への展開条件になる。
前日予約は需要をまとめやすい一方、活動時間の変更や急な欠席には弱い。配車確定後の変更率、待ち時間、保護者への連絡の確実性も測りたい。学校、教育委員会、交通事業者の責任分界を固められれば、地域クラブ化を進める他自治体も導入しやすくなる。